こんにちは!新潟県を中心に活動する、演劇調理集団 ビストロカプリチョです。2024年8月16日(金)・8月17日(土)に、新潟古町えんとつシアターにて上演される第3回公演「和食」。ついに開催が迫ってまいりました!✨美味しい洋食店ではなく、老舗の味の和風割烹。どの作品も、50年以上前の日本文学がモチーフ。あの作家のあの作品をビストロカプリチョが再解釈し、まったく新しい作品に生まれ変わらせました。今回は、5作品の脚本・演出を担当した、中川律、松田蓮、廣野夏光の3名から、原作に関してコメントが到着しました!✨原作は、すでに著作権が切れている作品のため、インターネットで読むことができます。「原作をまだ読んだことない!」という方はぜひこの機会にお読みください!🍳「もう読んだことあるよー!」という方も、もう一度味わってみませんか?和食 上演作品「人間椅子」原作 : 『人間椅子』江戸川乱歩Commented by 中川律 (「人間椅子」脚本・演出)不思議な名前の小説だと思いませんか?江戸川乱歩は推理小説や怪奇小説を得意とした作家です。「人間椅子」は王道とは言えないストーリーですが、発表直後から大衆に好まれた作品のうちの一つ。乱歩作品を演劇化するならこれだろうと、1番に思い浮かびました。和食 上演作品「変幻 : 春と修羅」原作 : 『春と修羅』宮沢賢治Commented by 松田蓮 (「変幻 : 春と修羅」脚本・演出・主演)宮沢賢治はこの作品を「詩集」ではなく、「心象スケツチ」と呼ぶことにこだわりました。様々なものが萌える美しい「春」のなか、自分の心が複雑に変化し続ける「修羅」の時間を、賢治は細やかに、ときに強かに、言葉を紡ぎました。語り手の内面の変化が「不規則な段組」として、全体の構成にも表れるという、「メタ」的要素も感じられる作品です。その「メタ」を、ぜひ演劇と交えながら体感していただけると幸いです。和食 上演作品「爆発」原作 : 『檸檬』梶井基次郎Commented by 中川律 (「爆発」脚本・演出)梶井基次郎は生前はあまり評価をされていなかった小説家です。その作家生活は7年ほど。そんな彼の代表作が「檸檬」です。教科書なんかで見たことがあるのではないでしょうか。「檸檬」の文体は知的で難しいように見えて、実は感覚的な表現も多いと思っています。演劇化する事によってその部分を表現できたら嬉しいです。和食 上演作品「初恋」原作 : 『初恋』島崎藤村Commented by 松田蓮 (「初恋」脚本・演出) この詩を口ずさんだことはありますか?「初恋」はつい口ずさみたくなるような、やさしいリズムと軽やかな響きのある詩です。島崎藤村は独特な世界観の中で、自分だけの「愛」を胸いっぱいに叫び倒してくれる作家だと私は考えています。原作の「叫び」と、演劇での「叫び」。劇中の「初恋」と、あなたの「初恋」。比較しながら楽しんでいただけると幸いです。和食 上演作品「芥川龍之介の死」原作 : 『芥川龍之介の死』萩原朔太郎Commented by 廣野夏光 (「芥川龍之介の死」脚本・演出)「ふり返つて背後をみると、彼は悄然と坂の上に一人で立つてゐる。自分は理由なく寂しくなり、雨の中で手を振つて彼に謝した。」「――そして實に、これが最後の別れであつたのである。」萩原朔太郎『芥川龍之介の死』より 芥川との決別後、原作では最後まで彼に言葉をかけることができなかった萩原。もし彼がこの時に戻れたら、萩原はいったいどんな言葉をかけるのだろう─そんなことを考えながら書きました。原作も合わせてお楽しみいただけたら嬉しいです。どの作品も、深い歴史の中でたくさんの方々に愛されてきた作品です。大きなリスペクトを忘れずに、大切に再解釈した5作品。ぜひたくさんの方に届くことを願っています!🍳演劇調理集団 ビストロカプリチョ 第三回公演「和食」公演日時・詳細8月16日(金)・8月17日(土) 新潟古町えんとつシアター①8/16 19:00〜(18:30 開場)②8/17 10:00〜 (9:30 開場)③8/17 13:30〜 (13:00 開場)④8/17 17:00〜 (16:50 開場)各回90分の予定。前売一般 : 1000円 前売学生 : 500円当日一般 : 1200円 当日学生 : 700円※小学生以下無料。未就学児はご入場いただけません。🍳チケットの予約が必要です!公演の詳細・チケット予約は本サイト「TICKETS」、もしくは公式LINEまで✨